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2008年12月16日 (火)

レビュー「石油がわかれば世界が読める」瀬川幸一 編

「石油がわかれば世界が読める」瀬川幸一 編のレビューです。

この本で一番読み取りたかった情報は「最近のガソリンの価格、原油価格は何でこんなに上ったり下がったりするのか、どうやって原油の値段は決まっているのか」ということ。

かなり複雑だと思いました。自分が理解した部分をまとめようと思うけど、それでも全然足りないかな、と思う。

結論的には現在の原油価格は、市場に参入している投機家たちによるものが大きく、原油の需給バランスから金融の問題まで様々なファクターに関して、投機家達が原油の先物買いや先物売りをすることにより価格が決定されている。ということがわかりました。

投機(とうき)とは、短期的な価格変動の目論見から、利ざやを得ようとする行為(Wikipedia)

先物取引さきものとりひき)とはいわゆるデリバティブ(派生商品)の一つで、価格や数値が変動する各種商品指数について、未来の売買についてある価格での取引を保証するものを言う(Wikipedia)

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原油の価格を決めてきた歴史から入ろうと思います。

1973年までは「メジャー」っていう石油の大会社みたいなのが石油市場を支配してて原油価格は3ドルで固定されていた。アメリカの会社が世界の原油の価格を決定していた。

②しかし長い間続いたメジャーの力もなくなる時がくる。第二次世界大戦後、中東で巨大油田が次々と発見されてもともと貧しかった中東諸国民の生活が一変。彼らは自分自身の立場と権利に目覚め、自国の利益を擁護し、拡大する動きが始まった。これがあの有名なOPEC(石油輸出国機構)の誕生である。

メジャーによる原油価格の一方的な固定化と引き下げは、中東産油国の石油収入を減少させる。

第一次、第二次石油ショックでOPECは原油価格を引き上げることに成功し、ここからOPECが価格支配権を握ることになる。ちなみに、日本はメジャーによって安い原油が入ってくることに恩恵を受けていたので第一次石油ショックで原油価格が四倍も跳ね上がった時、1974年に戦後初めてのマイナス成長に転落した。

③しかし現在もOPECが価格を支配しているかといえばそうでもない。メジャーによって北海油田、アラスカ油田の開発が進む等でOPECの原油価格シェアは1973年の87.3%から2005年には50.9%まで激減した。では現在原油価格を支配しているのは誰かというと、答えはニューヨークの原油先物市場である。「市場が決定している」というのはわかりにくいけど、市場の需給関係や金融市場の動向から原油価格は決定されるということである。

ではその市場のお金を操っているのは誰かというとニューヨークのNYMEX(ニューヨーク商業取引所)に参加している企業だ。その企業は石油企業と非石油企業とに分かれるが、現在では非石油企業の方が多い。「原油への投資は儲かるもの」と気付いた企業がNYMEX市場へ多く参加した。非石油企業とは、ヘッジファンド(投機資金)、投資信託、金融機関、商品ファンド、政府系ファンドなど。このように様々な市場参加者の原油先物の売り買いによってニューヨークにおける原油価格がつくられる。

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なぜ企業は儲けられるのか

市場では世界実需の六倍もの先物取引が行われている。現物の裏付けのない紙だけによる「ペーパーバレル」が取引され、原油そのものの受け渡しはほとんどなく、買い値と売り値の差額決済だけが行われている。

その結果として、どのような状況が発生するかといえば、世界における実際の原油の需要とは関係なく、市場に参加している投機家の思惑によって原油価格が乱高下する傾向がでてくる。

とりわけ、ヘッジファンドと呼ばれる投機資金は、株式、債券、通貨のみならず、原油や天然ガスなどあらゆる投資対象に資金を投入し、高度な金融工学を駆使して、価格が上がると考えれば先物買いを行い、価格が下がると思えば先物売りを行って、高利回りを狙っている。

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様々なファクター

これほど石油価格が大きく変動する原因として、石油の需要側は地球上の数十億人+ほとんどの産業、交通機関が関わる最大の需要市場であること、に対して供給側の油田は現在も開発中であり、一油田を発見し開発生産するまでに、最近多い海底油田では数千億円かかる。このため需給バランスがちょっとしたことで崩れると、その調整に長期間かかり、その間は価格が高騰したり暴落したりしやすい。

また、原油需給のバランスとは無関係に、米国のガソリン需要、米国のガソリン在庫、テキサス州の製油所の火災、メキシコ湾への巨大ハリケーンの来襲、イスラエルのレバノン空爆、イランの核開発、ナイジェリアの内戦といった心理的要因、米国国内事情、国際情勢によって原油価格が振り回される状況が多くなってきている。

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あと、20078月からの原油価格高騰は米国のサブプライムローン問題による金融市場の混乱から、行き場を失った過剰なマネーが原油先物市場に流入し、原油価格を押し上げたみたいです。つまりこういうことなのかな、サブプライムローンでみんな現金を預けるのが怖くなって、価格が下がらないだろう原油を買うことで富を減らさないようにする。それをみんなやって更に先物買い等起こればどんどん価格は上昇する。

最近値段が下がってるのは、逆にそうしたことで価格がピークに達し、投機、投資企業は先物売りをしたと。この辺は詳しい人に話し聞かなきゃわかりませが・・・。

全然まとまってませんね。

要するに、最初とほぼ一緒ですが、もともと需給バランスが崩れやすいところに投機企業とかが入り込んで、価格が決定されているということだと思います。まじめに読んでいただいた方いましたらすいません、まとまってまくて。今度からレビューの書き方も工夫しなきゃ。

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