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2009年1月 9日 (金)

レビュー『隊長ブーリバ』ニコライ・ゴーゴリ

一言でいえば宗教戦争を書いた小説だ。ザパロジエ(コサック)人ブーリバの息子二人が神学校から帰ってきた翌日、ブーリバと息子二人は戦争へ向かう。その時特定の戦争があったわけではない。コサック人の多くは戦争を好んでいる。家で家族と平和に暮らすより戦いたい。たとえ休戦協定をしていても異教徒を倒したい。そんな様子。そんなコサックの血気盛んな連中が集まる場所に三人がついた直後戦争がはじまり、親子三人は戦争をすることになる。親父は戦争好き。長男オスタップは戦争の才がある。しかし次男アンドリィは戦争に疑問を持っていた。次男は敵国の王女に恋に落ち、家族を裏切る。もともとその王女とは神学校時代に知り合っておりその時から恋心を抱いていた。真に自分がしたいのは戦争ではない。王女を守ることだ。という具合だ。しかしザパロジエに負け、次男は親父に殺される。長男も活躍していたが、結局その戦争では負け、敵国に捕らわれる。

親父は長男を助けだすため、一人敵国に向かう。しかし長男は親父の目の前で死刑になる。

「隊長」ブーリバは大軍を率いて復讐(息子を殺されたことと、宗教がふみにじられたこと、異教徒に負けたこと)に向かい、大量にポーランドの町、村を破壊する。最終的に親父ブーリバは戦死して物語は終わる。

この本から何を感じれば良いんだろう?なぜあの人はこの本を読むことを薦めたんだろう。絶対に意味はある。

次男のように自分の信じる道を見つけたら一直線に向かうってこと?

ブーリバのように自分の信ずるものが奪われた時に全力でそれを取り返すこと?ここでは自らの宗教の正しさを証明するかのように敵国に対しものすごい執念で戦う。私は宗教戦争など大嫌いだ。日本人の宗教嫌いの理由の一つにもなってると思う。戦争や暴力という手段は断固否定するけど、自分が信ずるものを守る時、どうしなくてはいけないかは学ぶことがあるのかもしれない。それだけそういうものは大事なのかもしれない。一言に戦争と言っても、自分の命を賭してできるもの。それだけのものを持つこと、は大事だというメッセージかもしれない。繰り返しになるが、私は戦争は嫌いだし、命を軽く考えているわけではない。

そもそももっと大事なメッセージをよみとる必要があるのかもしれない。

さて、今朝はまずゾルを作製して、修論にとりかかった。週末から先生はいなくなるし、明日もM1中間発表で先生は忙しいため質問内容を書き出した。昼過ぎに先生に質問して夕方からディップコーティング。全部で6時間くらいやった。ディップは5分後に試料を取り替える簡単で地道な作業のため、ブーリバを読めた。研究室ネタだが登場人物に「トフカッチ」ってのがでてきて笑った。JKか。

帰りにTSUTAYAへ行った。

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