レビュー「世界連鎖恐慌の犯人」 堀 紘一
わかりやすい!!!ぱらぱらーってめくった時に、「また専門用語ばっかでわかんないんだろうな」って思ったけど用語も初心者にわかるように説明してくれてる。オススメ!著者が言っている連鎖恐慌の犯人はわかった。
インベストメントバンク(投資銀行)、ヘッジファンドである。この二つにとにかく怒りを表し、やり方のあくどさを糾弾。読んでいて何がだめっていう著者の意見がわかるからすごく気持ちよく読めた。
また、インベストメントバンクの商品『デリバティブ』が「時限爆弾」「鬼っ子」であると説明。サブプライムもデリバティブであるし、今後はCDS、CDO等のデリバティブが時限爆弾であり、これらが爆発すればとんでもないことになりそうだ。サブプライムローンは、返済能力のない人に対し、不動産の値上がり益を担保にしたサラ金を実行したことであり、「不動産の値上がり」という仮定の中ではこんなに問題がなかったかもしれない。一見、金融工学的には完璧なCDS、CDOも今、「穴」のせいで大問題だ。CDOをつくった金融工学のプロももう中身はわからない。もう、どうなってしまうのか。すごく不安になった。
本の中で著者は「虚」ではなく「実」をと、アメリカの金融資本主義の脱却→産業資本主義への転換をよびかけている。アメリカがどうしてこんなになったのかを、価値観の違いから説明している。アメリカの金融資本主義の世界では、お金の増えそうなところにお金を入れる。入れるのはホテルでも自動車会社でも、何でもいい。大事なのは「どこに入れれば、お金が一番増えるか」である。この考え方は間違っている。「どこに入れれば、いちばん人の役に立つか」を考えることである。とある。全く同感だ。インベストメントバンクやヘッジファンドは価値観がどうかしてるとしか言い様がない。ある人の言葉を思い出す。『人間の社会は、最後は心です。お金でも立場でも名誉でもない。心の世界なのです。』この「心」とは「人の役に立つ」を最優先に考えるとか、おそらくそういうことをはじめとした価値観だと思う。びっくりしたのが、日本の大企業の社長でも年収数千万の世界なのに先のインベストメントバンクやヘッジファンドとかは30,40歳で5億、10億と稼ぐということ。どう考えても数字がおかしい。価値観がおかしい。しかし恐いのが、いまや東大や早慶をでた学生たちが、こぞってヘッジファンドに群がっていること。日本の若者も価値観が狂ってきてるのか???彼ら、本来は日本経済をリードする人材になるべき人たちを、なるべく多く実経済の世界に戻す必要がある。そうでなければ明日の日本に繁栄はない。
読者への提言の一つ。「転職はするな。いまは時期が悪すぎる」
操作されていると感じた。例えば、いまの東京市場は、外国人投資家がものすごい勢いで売り、個人と年金が買いに回るという図式の中で暴落が起こっている。つまり、外国人投資家の売りの勢いが、個人と年金の買いをはるかに凌いでいることが、この大暴落を誘発している、とか。何でそんな人らに振り回されなきゃいけないんだ。著者の怒りもわかる。
熱い本だった。
わかりやすかったって書いたけど、まだまだ人に説明するなんてできません。ですが、少しずつわかってきた部分が増えてきました。地道に本を読んでいこうと思います。
全ての根底に誤った価値観があると思った。戦争も、金融危機も環境問題も。
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コメント
この前の名前のないコメント、僕です。
「日本の若者も価値観が狂ってきてるのか???」僕もこれよく考えます。社会のひずみが若者に来ているという社会背景を踏まえて。
投稿: りょうや | 2009年3月 4日 (水) 00時53分
いつもありがとう。あ、了解です。
大人も確固とした価値観を持っていないから、ということでしょうか。そうだと思います。そして自分ももう大人。やることやらなければ。
投稿: よっつぁん | 2009年3月 4日 (水) 14時11分